- その他


シュライン物流で働く人たちの声を届ける「社員インタビュー」シリーズ。
初回となる今回は、就任から6ヶ月目を迎えた時枝社長に、ライターTがお話を伺いました。
「社長になったからといって、特に変わったことはないんですよ」と笑顔で語る時枝社長。半年間を振り返っての感想や、一緒に働く仲間への思いを語ってくださいました。
ーー改めまして、社長就任おめでとうございます!2025年4月の就任から、10月でちょうど半年ですね。この半年間を振り返って、いかがでしたか?
実を言うと、社長に就任してから、そこまで大きな変化は感じていないんです(笑)。というのも、僕は20代の頃から取締役を務めていたので、かれこれ20年近くシュライン物流の経営に携わってきたんですよね。なので、取り組むべきことは、これまでと大きくは変わっていません。今は、前社長の意思を受け継ぎつつ、より良い会社にしていきたいと考えているところです。

ーー 20代で取締役になるのは、珍しいケースのように感じます。そもそも、社長はいつからシュライン物流にお勤めなのでしょうか。
僕がシュライン物流に入社したのは、23歳の時だったかな。まだ会社ができて、一年くらいの頃でした。ある日新聞を読もうとしたら、トラックドライバーの求人チラシが目に入って。ちょうど転職先を探していたのと、会社が家から近かったので、軽い気持ちで応募したんです(笑)。そうしたら、前社長が面接をしてくださいました。リフトの免許を持っていたこともあり、最初の3ヶ月間はリフトマンとして働いて、その後トラックに乗り始めたんです。
ーーシュライン物流の創業は2001年なので、その翌年に入社と考えると、今年で勤続23年でしょうか? しかも、「20年近い取締役の経験」がおありとのこと。かなり若手の頃に取締役に就任されたのですね。
取締役に就任したのは、入社して4年目の頃でした。僕が入社した頃は、まだ会社の体制が十分に整っていなくて。仕事はたくさんあったのですが、事故も多い状況でした。運送業は、お客様の荷物を安全に届けるのが仕事なので、事故が続けば当然、経営にも影響が出ます。
最初は、事故後の処理に追われる社長をただ見ていたのですが、次第に「このままだと会社が潰れるのでは? そうなったら生活に困るし、同僚も路頭に迷ってしまう」と思うようになり……。そこで、おこがましいとは思いながらも、自分なりの考えを社長に伝えてみたんです。すると、ある日「管理者(取締役)になって欲しい」と声をかけられて。
ーー前社長は、きっと会社のことを真剣に考えてくれたことが、うれしかったのではないでしょうか。取締役の打診を受けた時は、どのように感じましたか。
それが、当時は一度お断りしたんです。というのも、僕はシュライン物流に入社する前、警備会社で管理者として働いていました。ただ、この管理者という立場があまり好きになれなくて……。そんな時に、シュライン物流の求人広告を見て、「トラックドライバーなら、1人で働けそうでいいな」と思って転職を決めたんです。なので最初は、正直あまり乗り気ではありませんでしたね。とはいえ、数年間現場で働くうちに、体力的なことを考えると、定年までドライバーを続けるのは難しいかもしれないと感じていました。
そして、いろいろと考えた末、「せっかく声をかけてもらったんだから頑張ろう」と思い、取締役を引き受けることに。それからは、とにかく必死でした。振り返ると、次から次へと課題が湧いてくる毎日で、何度「もう辞めよう」と思ったことか(笑)。それでも、取引先の方々に良くしていただき、従業員の皆さんにも支えてもらって。今は本当に、楽しく働かせてもらっています。

ーーここまでは、平坦な道のりではなかったのですね。ちなみに取締役に就任した後は、具体的にはどんなことに取り組まれたのですか?
さまざまな取り組みのうち、一つ挙げるとすれば安全管理です。今では当たり前のことばかりですが、法定速度をきちんと守ったり、デジタコ(車両の走行時間や距離などをデジタルで記録する装置)を導入したりして、ほかの会社より一歩先を行くように心がけました。すると、自然と事故が減って、仕事もどんどん増えていって。気付けば5年ほどで、会社の規模は5倍くらいになったように思います。
ただ、どんなに便利なシステムを入れても、従業員の変わりになるものはありません。だから僕は、シュライン物流にとって最も大切な財産は「人」だと考えています。そして、従業員の可能性を最大限に引き出すことが、自分の役目かなとも思っていますね。
ーーたしかに、物流業はドライバーさん、倉庫で作業をする方、事務作業をする方など、幅広い職種の方が必要なイメージがあります。現在も採用に注力されていると伺っていますが、今後はどんな方と一緒に働きたいと考えていますか。
まずは、身だしなみに気を配れる方です。物流業は昔から、「(勤務時間が)長い・汚い・カッコ悪い」といったイメージがあると言われているんです。このうち、勤務時間の長さについては、法改正でだいぶ改善されました。残る「汚い」「カッコ悪い」については、企業と従業員の両方の努力で変えていけるものだと思っています。
たとえば、高価な服を持っていても、だらしなく着れば、カッコ悪いですよね。値段は高くなくても、清潔な服を着て、シャツがはみ出ないように気を付けるだけでも、印象はまったく違います。そうした小さなことの積み重ねが、清潔感につながると思うんです。特に、シュライン物流は食品を取り扱う会社なので、僕がいつもよれよれの服を着ていて、清潔感がなかったら、仕事を失いかねません。
ーー「身だしなみ」ですか……? 確かに重要だとは思うのですが、ここで身だしなみの話が出てくるとは思いませんでした。
身だしなみに気を配る方が増えることで、物流業へのイメージアップにつながり、若い人が憧れる職業になって欲しいなと思っているんです。「小学生が将来なりたい職業ランキング」に、ドライバーがランクインしてくれたらうれしいですね(笑)。
それから、向上心があって、常に一歩先のことを考えられる方とも、一緒に働きたいと思っています。当社は小さい会社なので、制度の面でまだ十分とはいえない部分もあるのが現状です。でも、社長である僕の目線と、従業員の目線では、取り入れたいものは違うと思うんです。だからこそ、そうした意見を遠慮なくズバズバ言ってくれる方はありがたいですね。「従業員と議論をしながら、会社をより良くしていきたい」という気持ちが大きいので。
僕自身も、いちドライバーから、こうして社長に就任するまでになりました。物流業界は人手不足が課題ですが、言い換えれば、チャンスがたくさんある業界でもあります。目の前の仕事だけでなく、常に広い視野と向上心を持って業務に取り組んでもらえたらうれしいです。

ーーでは、3代目社長は、時枝社長のようにドライバー経験者かもしれませんね!
最近の物流業界は、昔と比べて、現場経験のある社長や管理者が少なくなってきていると感じています。だからこそ、僕のようなケースは珍しいかもしれません。けれど、現場からここまで来られたということは、チャンスがある証拠だと思うんです。
やる気さえあれば、社長にだってなれる。現場を経験しているからこそ分かること、できることがたくさんありますし、指示の出し方や考え方も変わってくると思います。この記事を読んでくれている方と、いつか一緒に働けることを楽しみにしています!
ーー時枝社長、ありがとうございました。シュライン物流では、新しい仲間を募集しています。採用情報については、以下よりぜひチェックしてみてください。
採用情報はこちら
物流業界の既成概念を打破していきたい。
そんな想いで、安全管理はもちろん、
労務時間の管理や福利厚生を充実させ、
ご家族の方々も安心できる体制を整えています。
物流業界を変革したいという熱い思いをお持ちの方。
ご応募をお待ちしております!