トラック免許の種類とそれぞれの特徴

大型自動車免許

大型自動車免許は、最大積載量6.5トン以上または車両総重量11トン以上の車両を運転するために必要です。この免許を取得するには、21歳以上であることと、普通自動車免許・準中型免許・中型免許・大型特殊免許のいずれかを取得しており、免許停止期間を除くその通算運転経歴が3年以上であることが求められます。大型自動車免許を持つことで、長距離輸送や重機の運搬など、さまざまな業務に対応できます。

取得条件

• 年齢：21歳以上
• 経験：普通免許などの取得から通算運転経歴が3年以上
  

運転可能な車両

• 最大積載量6.5トン以上
• 車両総重量11トン以上

中型自動車免許

中型自動車免許は、最大積載量4.5トン以上6.5トン未満または車両総重量7.5トン以上11トン未満の車両を運転するために必要です。普通免許、準中型免許、大型特殊免許を現に取得しており、これらの免許のいずれかを受けていた期間(免許の効力が停止されていた期間を除く)が通算して2年以上があることが条件となります。中型自動車免許を取得することで、配送業務や建設現場での資材運搬など、より幅広い業務に対応できます。

取得条件

• 年齢：20歳以上
• 経験：普通免許などの取得から通算運転経歴が2年以上
  

運転可能な車両

• 最大積載量4.5トン以上6.5トン未満
• 車両総重量7.5トン以上11トン未満

準中型自動車免許

準中型自動車免許は、最大積載量2トン以上4.5トン未満または車両総重量3.5トン以上7.5トン未満の車両を運転するために必要です。この免許は、18歳以上であれば取得可能です。準中型自動車免許を持つことで、軽貨物運送や小規模な引越しサービスなど、日常的な運送業務に携わることができます。

取得条件

• 年齢：18歳以上
  

運転可能な車両

• 最大積載量2トン以上4.5トン未満
• 車両総重量3.5トン以上7.5トン未満

普通自動車免許

普通自動車免許は、最大積載量2トン未満または車両総重量3.5トン未満の車両を運転するために必要です。18歳以上であれば取得可能で、主に軽トラックや小型トラックの運転に利用されます。普通自動車免許を持つことで、個人事業や小規模なビジネスでの軽貨物運送に役立ちます。

取得条件

• 年齢：18歳以上
  

運転可能な車両

• 最大積載量2トン未満
• 車両総重量3.5トン未満

免許種類	最大積載量	車両総重量	年齢条件	運転経験
大型	6.5トン以上	11トン以上	21歳以上	3年以上
中型	4.5～6.5トン	7.5～11トン	20歳以上	2年以上
準中型	2～4.5トン	3.5～7.5トン	18歳以上	なし
普通	2トン未満	3.5トン未満	18歳以上	なし

トラック免許取得のステップと費用

免許取得のステップ

トラック免許を取得するためのステップは、以下の通りです。各ステップをしっかりと踏むことで、スムーズに免許を取得できます。

1. 教習所への入校: まず、トラック免許を取得するための教習所に入校します。入校時には、視力検査や適性検査を受ける必要があります。
   
2. 学科と実技の講習: 教習所では、学科講習と実技講習を受けます。学科では交通ルールや安全運転について学び、実技では実際に車両を運転します。
   
3. 修了検定: 講習が終わったら、修了検定を受けます。この検定に合格すると、卒業証明書が発行されます。
   
4. 免許センターでの試験: 最後に、免許センターで筆記試験と実技試験を受けます。合格すると、晴れて免許が取得できます。

費用の目安

トラック免許を取得する際の費用は、免許の種類や教習所によって異なります。以下は一般的な費用の目安です。

免許の種類	費用の目安
中型免許	約15万円から30万円
大型免許	約25万円から55万円

費用には、教習所の入学金や講習料、試験料、教本代などが含まれます。教習所によっては、分割払いが可能なところもありますので、事前に確認することをおすすめします。

まとめ

トラック免許には「普通」「準中型」「中型」「大型」などの種類があり、運転できる車両の大きさや積載量に応じて分類されています。それぞれ年齢や運転経験の条件が異なり、取得には所定のステップを踏む必要があります。教習所に入校し、学科・実技講習を経て修了検定に合格し、免許センターでの試験を通過して免許を取得するのが一般的な方法です。費用は免許の種類によって異なり、中型で約15～30万円、大型で約25～55万円が目安です。目的やキャリアに応じて、自分に合った免許を選びましょう。