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物流業界において、ドライバー事故は特に注意が必要な課題です。事故によって配送が遅れると顧客満足度が低下するだけでなく、安全対策が不十分な場合、ドライバーの働きやすさが損なわれ、離職率が上昇する可能性があります。事故が続くと、企業の安全性に対する評価が下がり、取引先や顧客の信頼を失ってしまう恐れもあるのです。本記事では、物流ドライバーの事故原因と、シュライン物流が取り組んでいる具体的な対策を解説します。
事業用自動車の事故件数 | |
バス | 875 |
タクシー | 7,121 |
貨物自動車(トラック) | 14,031 |
合計 | 22,027 |
出典:https://www.mlit.go.jp/jidosha/content/001611001.pdf
物流業界でドライバー事故がなくならない理由は、複数の要因が絡み合っています。
まず、過密スケジュールと長時間労働の影響です。2024年問題によりドライバーの勤務体系は見直しが進んでいるものの、依然として厳しい納期が求められることが多く、疲労が蓄積して判断力や反応速度が低下しがちです。渋滞や荷待ちによる遅延があっても時間指定を守らなければならない点も問題の一因となっています。
次に、ドライバーの経験・技術の不足です。運転技術の不足は、特に新人ドライバーや経験の浅いドライバーに多く見られます。狭い道や交通量が多い道、複雑な構造の交差点、急カーブや坂道など、高度な運転技術が求められる場面では、技術不足が事故の原因になる可能性があります。また、運転技術の不足は、予期せぬ状況や緊急事態に遭遇した際に適切な判断ができないことにもつながります。
さらに、業界の構造的な問題です。ドライバーの高齢化や慢性的な人手不足が背景にあります。特に多忙な中での業務は、運転中の集中力を低下させる要因となります。これにより、交差点や歩行者の確認を怠るなどの不注意に繋がるのです。
これらの要因が複雑に絡み合い、事故防止へのハードルを上げています。安全教育やスケジュール管理、技術訓練の強化などドライバーの事故削減のために物流会社が実施すべき取り組みは山積みです。
シュライン物流では、ドライバーの事故削減のために多くの取り組みを行っています。
まず、運輸安全マネジメントの導入です。社員一丸となって事故のリスクを把握し、輸送の安全を確保する体制を構築しています。この制度はGマークとも連携し、事故防止を体系的に進めるための基盤となっています。
次に、徹底したドライバー教育です。毎月安全運転堅守を実施し、ドライバーが交通法規を遵守し、危険予知のスキルを高めることを大切にしています。法令の変更や最新の事故防止策を周知することも、ドライバーの安全意識向上につながっています。
さらに、基本動作の徹底です。物流現場における事故防止の基本は、日々の点呼やアルコールチェック、車両点検など当たり前のことができていることです。こうした確認を怠ると、小さな異変を見逃してしまい、重大な事故につながる恐れがあります。
また、ドライバーを守るハード設備も導入しています。ドライブレコーダーやデジタコの導入により、運転の挙動を客観的に把握することで安全運転のチェックや指導を行っています。データを活用したフィードバックにより、クセや危険の兆候を冷静になって理解してもらっています。
最後に、シュライン物流では「緑十字表彰」を実施しています。緑十字は安全の象徴です。十字のイラストに無事故だった日は緑、事故があった日は別色のシールを貼ることで、安全レベルを可視化しています。このように日々の積み重ねこそがリスク管理の要となります。
シュライン物流では、ドライバーの安全は企業の責任だと考えています。ドライバー個人の努力に一任するのではなく、組織として安全文化に寄与していく企業でありたい。これこそが、安全で信頼される物流サービスを提供し続けるカギとなってくるのです。
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